M-1 ピン芸人「山田邦子」に漫才の審査ができるのか 本命視されていた上沼恵美子の後釜の名
12月18日に生放送される「M-1グランプリ2022」決勝(テレビ朝日/ABCテレビ制作)は、これまで審査員を務めたオール巨人(71)と上沼恵美子(67)が勇退。代わりに博多大吉(51)が5年ぶりに復帰し、山田邦子(62)が初めて加わることになった。大吉先生はともかく、「なぜ山田邦子?」という声は少なくない。
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今年で18回目となるM-1グランプリの審査員は、ダウンタウン・松本人志(16回目=59)、中川家・中川礼二(8回目=50)、サンドウィッチマン・富澤たけし(6回目=48)、落語家の立川志らく(5回目=59)、ナイツ・塙宣之(5回目=44)に、博多華丸・大吉の博多大吉(3回目)と山田邦子(初)の2人が加わることになる。民放プロデューサーが言う。
「これまで審査員を9回務めた巨人さん、唯一の女性審査員として8回務めた上沼さんですが、昨年のM-1終了後に2人で勇退を決めたそうです。2人とも漫才を審査するキャリアが充分あっただけに、後任に誰が選ばれるのか関心が高かった。まさか邦子さんになるとは思いませんでした」
まあ、確かに久しぶりに聞く名前だが、
「下馬評で彼女の名前が挙がっていたのは事実ですが、活躍したのはずいぶん昔ですからね」
山田がテレビに引っ張りだこだったのは、80年代から90年代半ばにかけてだ。
「88年から95年までNHKの“好きなタレント調査”で8年連続1位となり、最盛期には『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(フジテレビ)など週14本ものレギュラー番組を持っていました。まさにテレビ史上、唯一無二の“天下を取った女性芸人”です。同じ事務所だったビートたけしさんがフライデー事件で謹慎中は、彼の分まで八面六臂の活躍をし、年収も芸能界No.1になりました」
ならば審査員でもいいのでは?
ピン芸人
「素人参加番組で注目され、M-1創設に関わった島田紳助さんらと共に『オレたちひょうきん族』(フジ)のレギュラーを務めた唯一の女性芸人でした。もっとも、彼女は漫才ではなくピン芸人。だからこそ、M-1の審査員を任せられるのか、疑問と違和感を覚えるのです」
同じ審査員の志らくだって噺家、ピン芸人だ。
「志らくさんは兄弟子の談春さんと“立川ボーイズ”というコンビを組んで、コントや漫才をしていたこともありましたからね。実績もあります」
山田本人もそう思われることを懸念したのか、審査員就任の発表後、自身のYouTubeチャンネル「クニチャンネル」でこう話している。
山田:あのね、もうおばちゃんですけど、42年やってんですよ、芸能界を。一応ね、学生の時、出だしは“のりこ・くにこ”っていう漫才だったんですよ。両方でボケ・ツッコミの漫才をやったりしてね。のりこちゃんは幼稚園の先生のほうへ行くってことで、私は「なんか業界からお声がかかってるから、デビューするんだけど」なんて言ったら、「エーッ、趣味でしょ?」って言われちゃって、そこでお別れ……。
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