キンプリ「Gメン」ロケ地としてファンが「聖地巡礼」する鎌倉の有名カフェに市が「撤去命令」
鎌倉にある芸能人ゆかりのカフェで、キンプリを脱退する岸優太の初主演映画「Gメン」の舞台にもなった観光名所に対して、鎌倉市が撤去命令を出した。その理由とは?
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鶴岡八幡宮など古都の風情が残る鎌倉の中心市街地から、国道134号線を江の島方面に向かうと、稲村ヶ崎の海岸沿いに一軒のカフェレストランが見えてくる。1955年創業のテキサス&メキシコ料理店「ヴィーナスカフェ」。相模湾と由比ヶ浜を一望できる界隈随一の老舗である。
芸能界とのつながりも多彩で、サザンオールスターズの桑田佳祐が監督した映画「稲村ジェーン」の舞台となった。小泉今日子と中井貴一が主演したドラマ「最後から二番目の恋」のロケ地としても知られ、飯島直子演じる水谷典子のバイト先となったことで有名となった。若き日の加山雄三もライブを行った伝説も残るが、直近ではキンプリこと「King & Prince」を脱退する岸優太の初主演映画「Gメン」(来夏公開予定)にも登場。
“来年は営業を許可しない”
連日、店にはさまざまな世代のファンが“聖地巡礼”に訪れているが、そんな観光地が存亡の機に立っていると聞けば、穏やかではない。
「鎌倉市から、年内に出ていけと迫られています」
と語るのは、件のカフェを経営するメイン商事の吉澤治郎社長(53)だ。
「店が立つ土地一帯は鎌倉海浜公園の敷地となっています。そのため、毎年、所有者である市に申請書を提出して許可証をもらい営業を続けてきました。公園内で営業するレストハウスとして、市が指定する金額で地代も納めています。ところが、今年3月に市から“来年は営業を許可しない”と言われたのです」
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