岸信夫氏の世襲を阻む「もう一つの名門」 安倍家VS林家の決着もつかず山口県は大混乱

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いまだ決着がつかない晋三氏の後継問題

 もっとも、安倍家は来年4月に行われる現4区の補欠選挙の後継候補すら決められていないままだ。

「昭恵さんはじめ安倍家から名乗り出る人は誰もいない。晋三氏の秘書だった下関市長の前田晋太郎氏の名前が挙がっていますが、彼はまだ46歳。ワンポイントリリーフとなれば仕事を失ってしまうので、難色を示している。林系の議員たちも4区の補欠選挙に関しては『安倍家の問題だから』と候補者を出さない姿勢。参議院議員の江島潔氏を鞍替えさせ、参院補選に村岡嗣政知事を出馬させて知事選も行う“トリプル補選案”まで取り沙汰されるなど混迷を極めています」(前出・県連関係者)

 かつては毛利家が支配していた山口県であるが、現代においては世襲一家が群雄割拠し、かくも熾烈な縄張り争いを繰り広げているのである。

デイリー新潮編集部

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