吉川晃司が語る「舞いあがれ!」撮影ウラ話「大河内教官は、当初の案ではもっと怒る人だったんです」「目黒蓮君は苦労人で真面目」

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 来年2月末まで全国コンサートツアー中。意気込みは?

「昨年のツアーはコロナで病床使用率が80%を超えている地域での公演は中止することをあらかじめ決めた上で始めましたが、結局は使用率が5割を超えた地域でも止め、後半は全て中止しました。今回は同じコロナ禍下でも国の方針が変わりましたし、コロナ禍そのものの背景も変わった。エンタテイメントが旅をしても良いと思っています。なにより、ファンの皆さんがこれまで我慢を重ね、発散する場所がなかったので、楽しんでもらえたらと思いながらやっています」

 11月2日には20枚目のオリジナル・アルバム「OVER THE 9」もリリース。2022年はどんな1年だったのだろう。

「ボールが飛んで来ないにもかかわらず、フルスイングしたようなダメージが何度もありましたね。コロナ禍によって、やるはずだったことが出来なかった。バットにボールが当たらないと、打つよりダメージがずっと大きいじゃないですか。ただ、一喜一憂しても仕方ないから、やれる時にやれることをするようにしました。『匍匐前進でもいいよね』って考えた。コロナ禍下のうまい割り切り方を自問自答した1年でした」

※吉川を大河内役に起用した「舞いあがれ!」の制作統括の話

「大河内教官は、パイロットが人の命を預かって飛ぶという責任の重い仕事であることを痛感させてくれる厳しさと、それを分かったうえで飛んでほしいという空を飛ぶことへの強い思いを持っています。そのキャラクター設定を考え、誰なんだろうと考えた時、(吉川さんの名前が)本当に真っ先に出てきた。視聴者に一発であっと思わせてくれる出演者は吉川さん以外にいないと思いました」

◆吉川晃司(きっかわ・こうじ)1965年8月、広島県生まれ。1984年、「モニカ」でデビュー。代表作に「SAMURAI ROCK」などがある。俳優としては映画「必死剣 鳥刺し」(2010年)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞。11月2日に通算20枚目のアルバム「OVER THE 9」をリリース。2月24日まで全国ツアー「KIKKAWA KOJI LIVE 2022-2023“OVER THE 9”」を開催中
https://kikkawa.com/

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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