吉川晃司が語る「舞いあがれ!」撮影ウラ話「大河内教官は、当初の案ではもっと怒る人だったんです」「目黒蓮君は苦労人で真面目」
「仮面ライダー」役の影響
俳優として次々と新しいことに挑んでいる。
「新しいことをやらせてくれるプロデューサーがいるんですよ。コンサートなどの都合があるので、やりたいことの全てが出来ているわけではありませんけどね。大河ドラマ『八重の桜』(2013年)で西郷隆盛役の話をいただいた時には僕のほうが驚き、『顔似てないけど、大丈夫?』って聞きました(笑)。いいプロデューサーに巡り会えています」
俳優もやるようになり、何か変わったのだろうか。
「過去の実在の人物を演じる際には、その人の伝記や関係する歴史書を読みますので、1人の人間の生き様に触れることになります。それが音楽の作品づくりに影響するということはあります」
歴史上の人物以外での影響は?
「やはりありますよ。例えば『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009年)と『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』(2010年)で仮面ライダースカルに変身する探偵の鳴海荘吉をやった時には物凄く責任を感じました。正義の味方をやる重みって、あるんですよ。子供たちの憧れですから」
俳優を始めた当初は「ミュージシャンの吉川さんが好きだからドラマも観る」というファンが多くいた。逆に、ドラマで吉川さんを好きになった人がコンサートに来ることもあるのだろうか。
「財前部長を観てコンサートに来たという人も結構いましたね」
次は大河内を観てコンサートに来る人が現れそう。
「ただ、ミュージシャンとしての僕のコアなファンの中には『ドラマと映画は一切観ない』という人も少なからずいるんですよ。ミュージシャンの吉川晃司だけでいいって人です。『観てくれよ』とも思うのですが(笑)」
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