同期にもリードを許し… 地味な裏方役に甘んじる小泉進次郎
「日本一の雑巾がけになってやる」
進次郎氏は以前、江戸時代の人気歌舞伎役者、中村仲蔵への共感を打ち明けたことがある。歌舞伎の家の出身ではないが、もてる実力を認められていた仲蔵。ある時に端役を与えられ、革新的な演技で主役を食ってしまった逸話を報道陣に披露したのだ。
「何が言いたいのかというと……」
と進次郎氏は話を続けた。
「例えば雑巾がけ。そういうのを与えられる時も、誰よりぴかぴかに磨いてやろうと。日本一の雑巾がけになってやる。そういう思いでやりたい」
日の当たる場所を歩みながらたどり着いた裏方稼業。法相を更迭された葉梨康弘氏(63)の後任に抜てきされたのは、進次郎氏と初当選同期にあたる齋藤健氏(63)で、彼は二つ目の大臣職となる。
一方、進次郎氏はまだ環境相のみ。同期にもリードを許した進次郎氏に、「将来の総理候補」に返り咲く日は来るのだろうか。
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