村上宗隆と松井秀喜、一番の共通点は? 専門家が村上の将来を心配する理由とは
村上宗隆(22)と松井秀喜の共通点は多い。
高卒で左のスラッガー。そしてともに背番号は「55」。そこには、王貞治の日本人年間最多本塁打記録55本をめざしてほしいという思いが込められている。松井の生涯最多は年間50本にとどまったが、村上は今季最終戦で56本を放ち、王を抜いた。
ニックネームも似通っている。村上はご存じ、今年の流行語大賞にも選ばれた「村神様」。松井の愛称は「ゴジラ」だが、英語では「GODZILLA」とこちらも“神(GOD)”がついていた。
さて、そんな二人に新たな共通点が加わった。
ずばり“遅刻魔”である。
松井の遅刻癖は有名だ。たとえばプロ3年目の1995年、オールスターに選出されるも、飛行機に乗り遅れ、広島市民球場の第2戦に遅刻。ヤンキース時代も、2009年のワールドシリーズでやらかすなど“伝説”は数知れない。
そして村上。11月27日、神宮球場でヤクルトのファン感謝デーが催されたのだが、開演の整列時に村上の姿はなかった。しばらくすると、レフト側から小走りで登場し、マイクを手に「おはようございます。2時間寝坊しました。すみません」。高津監督から「罰金3億円」を言い渡され、ファンの爆笑を誘った。
気のゆるみが原因?
「二人とも“大物”というほかありませんね」
とスポーツ紙デスクは苦笑しつつも、
「村上のことは少し心配です。今季は本塁打記録を樹立し、三冠王を獲得。2年連続MVPを受賞しただけでなく、チームもリーグ連覇を果たしました。先頃の会見で“メジャー挑戦宣言”が飛び出しましたが、たしかに日本でやり残したことはもはや皆無です。来季以降はモチベーションがガクンと下がってしまうかもしれません。今回の遅刻も、そんなモチベーション低下からくる気のゆるみが原因なのでは?」