「W杯」最中に突如トレンド入り 名馬「サリオス」が「香港カップ」を最後に引退声明も無念の出走取り消し「一口馬主」から不満の声噴出

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 ワールドカップは惜しくも残念な結果に終わったものの、海外で活躍するのはなにもサッカー日本代表だけではない。12月11日(日)に香港で行われる冬の競馬の祭典「香港カップ」には、日本の有力馬14頭が、計4レースに出走予定だ。なかでも注目を浴びていたのが、第7レース「香港マイル」(芝1600メートル)に登場する「サリオス」(牡・5歳)。サリオスと言えば、あの無敗3冠馬「コントレイル」と、皐月賞・日本ダービーで死闘を繰り広げた、現役世代トップレベルの名馬だ。そんなサリオスが、この香港マイルを最後に引退し、種牡馬入りすることが発表されていた。しかし、レース前日になって左前肢ハ行と診断され、出走取り消しとなった。このまま引退する見込みだが、この一連の動きに対し、ファンたちが大激怒しているのだ。

サリオス民

 サリオスの引退が発表されたのは、12月1日のこと。競馬記者が言う。

「この翌日の早朝には、サッカーワールドカップのドイツ対コスタリカ戦が行われ、ドイツが4-2でコスタリカを下しました。当然、日本と同じ予選リーグ内の戦いですから注目度が高く、日本のツイッターのトレンドには、『ドイツ4点目』『ドイツ逆転』『本田圭佑』など、ドイツ対コスタリカ戦関連のワードがずらりと並んでいたのです。が、その中に、なんと『サリオス』の名前が入っていたのです。競馬を知らない人が見たら、ドイツ代表の選手の名前と勘違いしたかもしれませんね。いずれにしても、おそらく、ネット上の大勢の『サリオス民』が、引退をツイッターで嘆いたのでしょう」

 ちなみに「サリオス民」とは、サリオスの熱心なファンの総称。ファンにそんな名前がつくほどの人気馬なのだが、一体なぜそこまでファンを惹きつけるのか。

「とにかく強いのに、なかなか勝ち切れないところです。無敗の三冠馬・コントレイルを脅かし続けたものの、皐月賞、そしてダービーでも、2着続き。ポテンシャルは高いのに、たまに大敗もある。なかなか難しい馬なんですよ。競馬ファンには、他馬を寄せ付けない圧倒的に強い馬も好きですが、その一方でサリオスのような、あと一歩で勝てない馬にエールを送りたくなる心理があります」

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