長井秀和が初めて明かす「面会交流が途絶えてしまった息子のこと」「宗教家庭の影響もあった」
「僕は父ちゃんのことが好きだよ」
やがて、元妻側は息子と会わせるのを嫌がるようになり、いつしか連絡が途絶えるようになってしまったという。
「彼が小6の時に会ったのが最後で、もう5年くらい会っていません。それを機に養育費の支払いもやめました。今は焼肉店経営など事業がうまく回り出して余裕もできましたが、芸能界を離れてからは年収が300万円程度しかない大変な時期も5、6年続きました。それでも、父親としての義務だと思い、面会交流が続いていた時期はずっと養育費を支払い続けてきたのです。けれど、会わせてくれないのにお金だけというのもね……」
長井氏が忘れられないエピソードとして明かすのが、小学校2年生くらいの頃、息子が面会交流で会った際、切り出してきた言葉である。
「父ちゃんのことを母ちゃんや周りはいろいろ言うけど、僕は父ちゃんのこと好きだよ」
長井氏はこの言葉を聞いた時の気持ちをこう振り返る。
「ああ、やはり、向こうで私はよほど悪者扱いされているんだろうなって」
受け入れざるを得なかった息子との“関係断絶”
同居親が子供に不適切な言動などを取ることで、別居親との関係が破壊されてしまうことを「片親疎外」と言う。単独親権制度の弊害と言われている問題の一つだ。だが長井氏は、元妻が息子と自分との距離を置きたがる理由も「わからないでもない」と言う。
「実は夫婦間がギクシャクした根っこのところに宗教問題もありました。元妻は学会員ではありませんでしたが、学会の熱心な信者だった私の親から入会するようしきりに誘われていた。だから離婚後、子供が私に近づきすぎると、学会に入会させられてしまう危険を彼女は感じていたわけです。この点について私には負い目しかない。また、私がちょっとした有名人であることも嫌だったのしょう。長井秀和の元嫁、息子という関係を切り離して、静かに暮らしていきたいという気持ちも理解できなくはなかった」
いろいろな事情があって、やむなく息子との関係断絶を受け入れたというのである。
「その後、私が再婚して新たな家庭を持ったことも影響しなかったわけではありません。もちろん、父親としての役割を果たせなくて息子には申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、いまはSNSの時代だし、息子も私の活動は見ていると思うんです。彼もそろそろ成人しますし、連絡を取りたいと思えばしてくるでしょう。息子との関係はこれからだと思っています」
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