サッカーの知識だけではなかった… W杯解説で大活躍「影山優佳」のスゴさとは
サッカー好きアイドルとは一味違う
ファンやメンバーから“かげちゃん”や“カゲ”という愛称で呼ばれる影山は、東京都生まれの現在21歳。16年の15歳の誕生日に、日向坂46の前身となるけやき坂46(ひらがなけやき)のオーディションに合格した。ちなみにこの前年5月に開催された第2回AKB48グループ ドラフト会議の最終候補者でもあったが、このときは惜しくも指名漏れとなっている。
18年6月には、大学進学準備のため一時活動を休止し、20年5月に活動を再開。約2年ぶりの休止の間にグループ名が変わったため、日向坂46名義の作品では20年9月発売の1stアルバム「ひなたざか」、シングルでは21年5月発売の5th「君しか勝たん」が初参加作となっている。
21年からはグループを離れての個人活動が徐々に目立つようになった。同年8月に公開された映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル」に主要キャストの1人・伊井野ミコ役に大抜擢ほか、サッカー関連の仕事が増えていく。同年5月には高校女子サッカーの世界を描いたアニメ「さよなら私のクラマー」(東京MXなどで放送)に起用され、アニメ声優初挑戦。同年9月27日にはゲーム「FIFA 22」の日本アンバサダーに就任したほか、12月6日のJリーグアウォーズではステージMCに選ばれている。
サッカー関係者の間では、20年7月に放送されたテレビ東京系のサッカー番組「FOOT×BRAIN」への出演がきっかけで注目されるようになった。以前からサッカー専門誌のインタビューに登場したりしていたが、番組では戦術や選手の特性に加え、Jリーグ振興策に至るまで、多角的にトークを展開し、番組史上最年少ゲストとは思えない博識を披露したのだ。共演した元日本代表の北澤豪氏は「影山優佳さんは今までのサッカー好きアイドルと一味違う。先日仕事でご一緒させていただきましたが、あらゆる角度からの視点知識がある。恐るべし アイドル」とその知識量を大絶賛している。番組にも大きなインパクトを残したようで、のちに“SPECIAL ANALYST”の肩書きで不定期出演することになった。
このほかのサッカー関係者による“影山評”も多い。「1ボラ(ンチ)2ボラ(ンチ)言い出したらもうカゲ、アイドルじゃなくなるよ」(内田篤人)、「あんまり戦術の話はしないで下さい。僕の席がなくなる」(都並敏史)、「ぜひとも日本サッカー協会に入っていただきたい」(日本サッカー協会技術委員長)など。今回のW杯関連番組に出演した際にはメインキャスターの川平慈英から“フットボールジャーナリスト”と紹介された。
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