残ると思われたメルセデスも退団…巨人「6人の外国人投手」は結局、総崩れという惨状
今季巨人の一軍でプレーした外国人投手は6人。すでにドミニカ共和国出身のC.C.メルセデス(28)とルビー・デラロサ(33)は退団が決まっているが、他の4人も自由契約になる見込みだ。
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メルセデスは2017年、育成契約で巨人に入団。18年から一軍でプレーし、球団では史上初となる先発デビューから2試合連続無失点勝利を挙げた。5年間の成績は29勝28敗、防御率は3.14だった。
一方、抑えのデラロサは、2019年に入団。その年の9月21日、勝てば優勝となる横浜DeNA戦で、1点リードで迎えた延長10回裏に登板、三者連続三振で胴上げ投手となった。4年間で4勝0敗、防御率2.53、33セーブ、34ホールド。1度も黒星がなく“負けない男”と呼ばれた。
物足りない
「私は、メルセデスだけは残留すると思っていました」
と解説するのは、巨人OBで野球評論家の関本四十四氏。
「先発で起用された外国人投手の中で、5、6回まで試合をつくったのは彼だけです。初回からホームランを打たれたりして試合を崩すことなく、安定したピッチングでした。ただ、5回を過ぎると、ストレートにキレがなくなり、投げるテンポも悪くなる。巨人としては物足りなかったのでしょうね。やはり、12~15勝して、貯金を7、8つくれる先発投手が欲しいのでしょう」
デラロサはどうか。
「彼は入団当初からクローザーを任され、2020年は2勝0敗、17セーブ、防御率2.56で守護神としてそこそこの成績を残した。ところが、活躍したのはその年だけで、昨年は7セーブ、そして今季は1セーブだけでした。巨人から見切られるのも仕方ありません」
デラロサと同じタイプが、ブラジル出身のチアゴ・ビエイラ(29)である。2019年、ホワイトソックスから巨人に移籍。ところが、1年目の春季キャンプで制球難が露呈し、その年は0勝1敗、2ホールド、防御率3.28と成績を残せなかった。昨年は、開幕から不調で、チーフコーチ補佐に就任した桑田真澄氏から「変化球でストライクを取るように」と指導され、スライダーに磨きをかけたという。
「おかげで投球が安定し、19セーブ、防御率2.93を記録しました。オールスターにも選ばれて、ストレートで163キロを出し、オールスター最速を記録しました」
21年8月13日の中日戦では、NPB最速となる166キロをマークした。
「ところが、その年の9月に右肘を故障し、成績が悪化。今季は開幕早々、広島戦でマクブルームに危険球をあてて退場。二軍落ちになりました。さらに8月に左脛骨骨折したため、成績が残せなかった。0勝2敗、防御率9.82と散々でした。彼も21年の1年しか活躍できなかったですね」
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