「板を長くしてジャッジにアピール」「投資や起業も視野に」 モーグル銅・堀島行真の革新性とは(小林信也)

  • ブックマーク

 堀島行真が注目を集めたのは2017年、フリースタイルスキー世界選手権の男子モーグルで優勝してからだ。当時19歳。堀島は“絶対王者”キングズベリー(カナダ)を圧倒し頂点に立った。若きヒーローは一躍、翌18年平昌五輪の金メダル候補となった。

 私はこの頃、堀島のインタビュー映像を見て静かな衝撃を覚えた。闘志が先走る単一思考的アスリートが多い中、堀島の言葉には内面的な広がりと豊かさが感じられた。その時から堀島の存在が気になっていた。

 ところが、平昌で堀島は挫折を経験する。...

つづきを読む