足利尊氏は「武士の風上に置けない奴」――有名歴史家が「北条氏」を高く評価し「足利氏」を酷評した“意外な理由”
北条氏と言えば、「鎌倉殿の13人」でも描かれるように、源氏の正統を途絶えさせ、朝廷に弓を引いた非道の一族という印象を持っている人も多いかも知れない。
しかし、戦前に皇国史観を主導した歴史家の平泉澄(きよし)は、意外なことに北条一門を「義を思う武士」と高く評価しているという。
それは一体なぜなのか? 人気歴史学者・呉座勇一さんの新刊『武士とは何か』から、一部を再編集してお伝えしよう。
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