スペインに歴史的勝利 堂安律がブンデスリーガ移籍で開拓した新境地を見た

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 日本はコスタリカ戦の敗退により、自力によるノックアウトステージ進出はスペインに勝つしかなかった。ただし、同時刻キックオフのドイツ対コスタリカ戦の結果によっては、スペイン戦は引き分けでもベスト16進出の可能性はあった。私を含め、多くの日本人ファン・サポーターは後者を期待したのではないだろうか。

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 日本はドイツ戦に続き先制点を奪われたものの、後半の選手交代により6分間で逆転に成功した。ドイツに続きスペインを倒しての、それも先制されながらの逆転勝利によるグループリーグ突破である。

 カタールW杯は、日本の「ジャイアントキリング」が語り継がれる大会になるのではないだろうか。それほど劇的な2勝だった。

 それにしても“サッカーの怖さ”を再認識されられた一戦だった。日本はコスタリカ戦でスタメンを5人代えて0-1で敗れた。前日のフランス対チュニジア戦では、グループリーグ突破を決めているフランスが9人を代える大胆なターンオーバーを見せたが、同じく0-1で敗れた。

 日本もフランスも本来の「攻撃リズム」をつかめず、対戦相手の術中にはまり、いいところなく敗れた。その点、スペインは、得意のボールポジションで日本を圧倒し、前半11分にはFWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)のゴールで先制した。

 しかしスペインは、本来のスペインではなかった。引き分けでもグループEを首位で通過できるルイス・エンリケ監督は、左SBに百戦錬磨のジョルディ・アルバ(バルセロナ)に代え19歳のアレハンドロ・バルデ(バルセロナ)を、右FWにもフェラン・トーレス(バルセロナ)に代え20歳のニコ・ウィリアムス(プリメーラ・ディビシオン)をスタメンで初起用した。

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