「紅白歌合戦」K-POP急増の理由は? 中森明菜、松田聖子のサプライズ出場は「ほとんど絶望的」
紅白を見ない世代の取り込みに必死
ちなみに、NHKとはあまり縁がない橋本環奈(23)が初めて司会に起用されたのも、ツイッターのフォロワー数が433万と、並み居る俳優のなかでも頭抜けている彼女の、若者への訴求力に期待してのことだという。もっとも、スポーツ紙の芸能デスクは、
「昨年の後半の世帯視聴率が34.3%と過去最低を記録しただけに、なおさらNHKは若い世代の取り込みに必死で、SNS世代に受ける番組作りをしています。でも、その世代がリアルタイムで紅白を見るとも思えないのですが」
と首をかしげるのだが。なかんずく韓流が席巻する背景には、ほかにも複雑な事情がからんでいるらしい。
狙いは海外へのアピール?
芸能記者が説明する。
「NHKは来年10月、受信料を過去最大の約1割値下げします。また、今年9月末時点の契約総数は4135万件で、昨年から20万件近く減りました。だから穴埋めが必要で、そのための改革の一環に番組の海外展開があります。現在、NHKには『ワールド・プレミアム』という海外向けの有料チャンネルがあって、世界100以上の国や地域に、衛星やCATVを通して番組を提供しています。事実、海外の熱心なアイドルファンは、ホテルに泊まりこんで紅白で年越し、なんてこともあるそうです」
韓流グループを増やした背景には、そんなこともあるという。また、
「『ONE PIECE』のウタことAdoも、海外の視聴者に向けた目玉として選ばれたと思われます。『ONE PIECE FILM RED』は国内外を問わず大ヒットしているので、海外のアニメファンに向けたアピール材料になるわけです」(同)
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