「舞いあがれ!」 脚本家交代で吉本新喜劇化 業界からも辛辣な声
NHK朝ドラ「舞いあがれ!」の評判が急降下している。前作「ちむどんどん」で話題になったSMS上の“反省会”が復活、脚本や演出に異を唱える視聴者が続出し始めたのだ。スタート時に“舞いあがり”かけた評価は、なぜ下がっているのか。
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何だか最近、ヒロインの舞ちゃん(福原遥)のキャラが変わったなあ、と感じている視聴者は少なくないだろう。民放プロデューサーが言う。
「11月21日(月)の放送、つまり舞が航空学校へ転学した週から脚本家が交代したんです。『舞いあがれ!』はもともと、桑原亮子さんのオリジナル脚本としてスタートしました。舞の少女時代、一時、五島列島に暮らしていた頃は、祖母(高畑淳子)との心のやり取りが丁寧に描かれ、評判を上げていました。ところが、大阪に戻ってパイロットになる夢を叶えるため航空学校に入るとなったところで脚本家が交代。いち早くそれに気づいた視聴者が、“反省会”でダメ出しをするようになったのです」
「♯舞いあがれ反省会」には、以下のような書き込みが噴出している。
手厳しい反省会
《脚本を複数人で担当してもいいけど、キャラクターのパーソナリティや作品の世界観などの情報はしっかり引き継がれているべきでは。/なにより、見てる人が「なんか変わった?」って悪い意味で気づいちゃってる時点で、ね.....》
《穏やかな舞ちゃんどこいった?いつも目ひんむいてる!観ていると不愉快になる、ギスギスドタバタはちむどんどんみたい。穏やかな朝返して今週から朝、不愉快になった!》
《この一週間のエピソード全部いらなかったので、舞ちゃんが航空学校入学するまでで一週間使って、ナレーションで「厳しい宮崎での座学をクリアしていよいよフライト訓練です」でよかったな。》
民放プロデューサーが続ける。
「『舞いあがれ!』の脚本に嶋田うれ葉さんと佃良太さんが加わることは、6月に追加発表されていました。NHK大阪放送局は『ヒロインがさまざまな専門の道で活躍する姿を描くにあたり、その専門分野が幅広いため、新たにお二方に加わっていただくことになりました』と発表していたのですが、ヒロインはじめ登場人物のキャラが変わり、ドタバタ劇に変わってしまった。まるで吉本新喜劇のようで、視聴者の反感を買っているのです」
なぜこんなことになってしまったのか。
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