豊作の秋ドラマ総括 絶賛された女優、酷評された女優は?一人勝ちのジャニーズ俳優
最優秀作品賞
「一方、『silent』の生方美久さんは初めて連ドラの脚本を手掛ける29歳の新人。『エルピス』の渡辺あやさんは朝ドラ『カーネーション』(NHK・2011年度下期)などで実績のあるベテランですが、民放の連ドラは初めて。2人とも古い慣習にとらわれず、自分の感性でのびのび書いているのが共感を呼んでいるのだと思います」
最優秀作品賞となると?
「数字は7%台とそれほどでもないのですが、やはり見逃し配信の再生数で史上最高を記録している『silent』でしょう。テレビで観られなくとも、スマホで視聴数を稼ぐという新たなドラマ作りで実績を残した功績は大きい」
続いて主演俳優部門だ。今期はジャニーズ事務所のタレントが主演するドラマが多い。それについてもデイリー新潮は、「10月期ドラマ ジャニーズ主演はなんと7本 一方で正念場を迎えるベテランも」(10月8日配信)で報じていた。
「ジャニーズの主演ドラマは、揃って苦戦していますね。Hey! Say! JUMPの山田涼介の『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジ・水曜22時)は、11月23日放送の第8話で民放プライム帯の連ドラでは今世紀最低といわれる視聴率2・5%を記録しました。これを筆頭に、King & Princeからの脱退を発表した平野紫耀の『クロサギ』(TBS・金曜22時)、Kis-My-Ft2の玉森裕太の『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ・土曜22時)も低調です。木村拓哉を超えるような存在はなかなか出てきません。唯一、Snow Manの目黒蓮だけが『silent』で株を上げ、現在放送中の朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK)にも参戦しました。一人勝ちの状態ですね」
とはいえ、目黒は主演ではない。ジャニーズ以外の俳優はどうだろうか。
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