「パー券」「居眠り」で早くも窮地の松本剛明・新総務相 触れられたくない過去の“3つの問題”とは

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居眠り疑惑

 松本氏に対する逆風は、これだけにとどまらない。間の悪いことに、赤旗や共同通信の報道が注目を集めた22日、民放で松本氏の“居眠り疑惑”が放送されたのだ。

「『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ放送制作・日本テレビ系列・平日・13:55)で、カメラが参院本会議の様子を映したのです。すると、松本さんが大臣席で寝ているような姿がクローズアップされました。そのためTwitterでは、松本さんに対する批判が相次いで投稿されました」(同・記者)

 国会で野党が松本氏を問いただすと、何と「あまり目が大きいほうではない。考えるときに目を細める癖がある」と耳を疑うような釈明を行ったのだ。

 TBS DIG NEWSは24日、「【速報】松本総務大臣、本会議での“居眠り”に『目が大きくない。目を細める癖がある』と釈明も一転、陳謝」との記事を配信。こちらもYAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

 それにしても、「松本剛明」という名前は初耳、という有権者も少なくないだろう。一体、どんな政治家なのか。

ご先祖は伊藤博文

 読売新聞オンラインは22日、「松本剛明・新総務相は元銀行員、伊藤博文の子孫…『プライドの高さ』に懸念も」の記事を配信した。

「松本さんといえば、高祖父が初代首相の伊藤博文(1841~1909)ということで有名です。父親の松本十郎氏(1918~2011)も旧大蔵省の官僚から衆議院議員に転じ、防衛庁長官などを歴任しました。松本さんも東大法学部を卒業後、日本興業銀行に就職、父親の秘書を経て2000年の衆院選で兵庫11区から出馬し初当選しました。こうした経歴を踏まえ、読売は《党内には「プライドの高さ」への懸念もある》と報じています」(同・記者)

 松本氏は1996年の衆院選に無所属で立候補するも、自民党の現職に敗れてしまう。

 2000年の衆院選では、捲土重来を期して旧民主党の公認を得て出馬。自民党現職を破って初当選を果たした。

「父親が自民党の国会議員だったことからも分かりますが、労組を応援母体に持つような筋金入りの旧民主党系議員ではありませんでした。結局、『政権への道と民主党の進む道が重なることがなくなった』などの理由から、2015年10月に離党届を提出し、翌月に受理されました。そして17年9月に自民党に入党したのです」(同・記者)

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