安倍元首相銃撃事件で引責の警察庁長官らが「二階俊博」から受けた接待 新旧長官に各方面から厳しい声が

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公用車は?

「確かに個人的に親しい警察幹部とは、”国葬が終わったら一杯行きましょう”などと、やり取りしている人は多かったと思います。国葬をトップとして仕切る重圧は並大抵のものではなかったでしょうから、それが終わって肩の荷が下りて愚痴のひとつやふたつ言いたくなることもあったのかもしれませんが、色んな意味で”警察側にセンスがない”と言われています」(同)

 どういう点なのだろうか?

「10人以上が出席したと言いますし、このタイミングで双方が会って会食しながら話すべき内容があるとは思えません。ただ、どうしてもあるというのであれば本当にコッソリ会えばよかったのではないかという指摘がありますね。その通りだと思いました」(同)

 それに加えて、

「仮に警察から公用車で出かけて行っていたとしたら、さらに問題視されかねない案件だという声も聞かれました。露木氏は同期の中村氏に代わって長官に就任する際、警察への信頼回復という言葉を重ねていましたが、信頼回復の障壁になりそうな一件だったと感じます」(同)

 そもそも安倍元首相の銃撃事件以前から、中村前長官については政治家との距離が近すぎるといった指摘があった。

 このところ、岸田総理も含め大臣らの不適切な会計処理も次々報じられている。そんな中、後任の長官ら幹部や中村前長官と政治家、極端にいえば「捜査する側」と「時と場合によってはされる側」が仲良く忘年会をやるということが「信頼回復」につながるのか、疑問を抱く向きもいることだろう。

 これを受けて警察では、忘年会の開催について「各方面に気を配るように」とのお達しが出ているというが、それはモラルを気にしてか、それとも世間体を気にしてなのか。

デイリー新潮編集部

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