大ヒット韓国映画「犯罪都市」伊藤英明主演でのリメークが頓挫 伊藤サイドは「本当に迷惑でした」

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脚本も上がってこない

 HIANに事情を尋ねてみたものの、

「お尋ねの件につきましては、多くの人が関わっておられるためコメントは差し控えさせていただきます」

 と文書で答えるのみ。後ろ暗さを感じさせるが、他方で、

「本当に迷惑でした」

 と憤るのは、伊藤の女性マネージャーである。本人に代わって説明するには、

「はじめて伊藤に話があったのは一昨年の11月頃。その時は山下智久さんの出演も決まっていたそうです。お受けしたのですが、昨年6月に撮影が流れてからは、話が一向に進まない。催促しても脚本も上がってこないんです。そんなこんなで今年に入り、伊藤も業を煮やしてプロデュースを提案してみたのは事実。それくらいきつく言わないと前に進まないじゃないですか。実際、億単位のお金を出せるわけではないので、受け入れられませんでしたが……」

「スケジュールも空けておいたのに……」

 それでも話は全く進展しなかったという。

「で、この7月の段階で脚本を見せてください、それで納得できなかったら降りますと伝えた。ようやく本が出てきたんですが、伊藤がイメージしたものと違った。で、正式にお断わりをした次第です。こうした経緯で降板したのに、伊藤が悪いとなっているなら納得できないですね。こっちも撮影のために真剣に準備を進め、スケジュールも空けておいたのに……」

 と憤懣やるかたない様子で話すのである。

 先の関係者によれば、

「大ヒット作のリメークだけに関係者がみな大風呂敷を広げてまとまらなかった。この映画には配給会社の東映も参画を検討していたので、関わったスタッフは後始末に大わらわですよ」

週刊新潮 2022年11月24日号掲載

ワイド特集「善悪の彼岸」より

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