コロナ禍で“悪者扱い”され続けた祭りの良さを再認識 フィーリングで叩く専門家たち(中川淳一郎)

  • ブックマーク

 日本の祭り、いいですね~。11月2日・3日・4日とユネスコ無形文化遺産・唐津くんちが3年ぶりにフルで開催されました。もう来年が楽しみなぐらい、良い3日間を過ごしました。いや、3日間だけではない。10月に入ってから唐津の街では夕方になるとどこか物悲しい笛の音と威勢の良い太鼓の音が聞こえ、本番間近を感じられます。商店にはポスターが貼られ、スーパーでは振る舞い酒が売られ、1カ月間、唐津は全体的に高揚していくのです。

 いろいろな人から「ウチにおいでよ」「店を借り切ったから一緒に飲もう」と言われ、2階の特等席から巨大な曳山が「エンヤエンヤ」と曳かれていく様を見ました。...

つづきを読む