前田大然の母「好物のカズノコを差し入れしたい」 家族と接触は可能? 現地でのコロナ対策の実情
カタールW杯はコロナ禍で開催される初めてのW杯だ。第8波の襲来で感染拡大中の日本だが、カタールではみなノーマスク。代表チームはどのように感染対策をしているのか?
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秋田県と同程度の面積のカタールには、茨城県と同じくらいの約280万人が住む。現在、1日の新規感染者数は200人ほど。日本に置き換えれば1日8千人ほどとなるから、感染はそれほど広がっていないと言っていいだろうか。
「こちらでは現在、政府が国民にマスク着用を求めていません。街でもマスクをしている人はかなり少ないです」
と言うのは、現地で取材するサッカージャーナリストの元川悦子氏だ。
「10月までは入国するためにはスマホに感染追跡アプリを入れる必要がありましたが、それも11月から義務ではなくなりました」
入国時の検査や、ワクチン接種の有無や回数を問われることもない。
「ここでは既にコロナ前の社会が戻ってきているという印象を受けます」
一方、選手についてはスポーツ紙のサッカー担当デスクが解説する。
「FIFA(国際サッカー連盟)はコロナ対策について各国チームの判断に任せています」
日本代表の感染対策は?
日本代表はどう対応しているのか。
「入国日とその翌日、翌々日に3日連続で検査を行い、すべて陰性であればその後は原則検査しないそうです。7月の世界陸上では、日本チームのみが期間中にわずかな症状でも生真面目に検査を行い、4人もが棄権する事態となりましたが、今回JFA(日本サッカー協会)はそこまで求めていません。選手のマスク着用も各自の判断に任せられているようです」
コロナ感染者が出ても、
「各国とも隔離はするでしょうが、発表せず外には曖昧にしておくでしょうね。馬鹿正直に濃厚接触者を判定して欠場させていたら、自分たちが損をするだけですし。今回、発熱で三笘の合流が遅れましたが“コロナですか?”と取材しても“体調不良”としか回答がありませんでした……」
カズノコが大好きだから持っていこうと
そんなカタールの地へ、
「私たち夫婦は11月25日に向かう予定ですよ」
とおっしゃるのは、前田大然(25)の母・幸枝さん。
「到着は26日。コスタリカ戦の前日ですね。大然の姉夫婦は21日に入っていますし、現地では(前田の)お嫁さんと孫と合流する予定。航空券もホテルも全部大然が手配してくれて、LINEで現地の情報も教えてくれます。現地に入るとお嫁さんに案内してもらえるそうで、久しぶりに孫にも会えてうれしいわ」
実に親孝行な息子である。
「差し入れ? できるのかしら。もしできるのならあの子はカズノコが大好きだから持っていこうと思います。母親としてはあんまりプレッシャーはかけたくありませんが、期待していますし、楽しみにもしている。あとはとにかくけがだけはしないようにしてほしい。それだけですね」
コロナ禍ゆえに、今大会は選手と家族が接触できるか未知数。カズノコの願いはかなわないかもしれないが、母上の思いは十分に届くはずである。