芸能界のドンも「NHK紅白」離れで、視聴率は30%割れも視野に
ドンの熱量が下がってきている
その要因として、この幹部はこんな見方をする。
「エンタメ系に軸足を置く理事が不在な点でしょうかね。どっぷりと芸能界に浸かってきた人間が音頭を取ったり番組の後ろ盾となったりすれば、コンテンツも魅力的になっていくように感じますが、それがないと言うか弱いんですよね。現場はもちろん出演オファーについては、丁寧かつ熱心にアプローチしてはいると思いますが」(同)
他方、芸能界側の反応について、
「芸能界のドンなどと呼ばれる大手芸能事務所のトップはこれまでもちろん紅白のみならずレコード大賞を重要視してきましたが、ここ最近は距離を置いているというか、そこまで行かないまでもかける熱量が下がってきているというか、そんな感じがしますね」
と、先のデスク。
「紅白やレコ大で目立ったり賞を獲得したりすることが、歌手やグループの売上やプレゼンスのアップに直結していた時代がありました。しかし、もうそんな風には言えなくなったということはあるでしょうね」(同)
令和の時代に、その存在意義を強く問われながら「紅白を続けなければならない理由」をNHK自体が探しているのかも知れない。
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