「山拓」と昵懇の女詐欺師「二瓶絵夢」 「米倉涼子」の不倫相手だった夫と手掛ける共同作業
新たな夫
自民党の山崎拓元副総裁の金庫番を称する、二瓶絵夢(にへいえむ)なる「女詐欺師」。もとは小泉訪朝を機に拉致問題を扱うようになったフリージャーナリストで、取材を通じて政界とのパイプを築いたとされる。ところが2007年9月、元代議士秘書らとともに「表参道ヒルズ」近くの土地の架空取引を商社に持ちかけ、5億5000万円を詐取した容疑で東京地検特捜部に逮捕された。結局、懲役3年執行猶予5年の刑が確定し、以降、その名を耳にしなくなった。
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しかし彼女は、「ペテンの世界」に棲み続けていた。その動向はこの欄(「週刊新潮」2020年6月11日号/6月18日号「MONEY」欄記事を【前編】【後編】に再構成)で報じている。
結婚を経て清水絵夢と名を変え、医薬品卸会社の社長を唆(そそのか)していた。手口は、山崎元副総裁の看板を使って仕入れた糖尿病治療薬を中国に転売すれば儲かるというもの。挙げ句、コンサル代1000万円と、山崎元副総裁への挨拶料名目で300万円を騙し取った。
続いて彼女が目を付けたのは、「コロナワクチン詐欺」。「アジュバント」なる免疫活性化物質を用いれば新型コロナに効果的なワクチンが生成できるとの触れ込みで、畑違いのマグロ養殖業者から5000万円を巻き上げたのである。
これらの悪評が広まったせいで、彼女は夫から離婚を切り出されたとか。のちに再婚したらしく、姓は「森」へと変わっている。新たな夫は一体、何者なのか。
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