じぇじぇじぇ!? 「のん」主演で「警視庁公安部」が企画したドラマ、制作費1800万円でも大コケの理由

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 警視庁公安部といえば、テロやゲリラなど過激な思想を持つ団体の監視・諜報活動といった、とかく闇のイメージがつきまとうちょっと怖い組織という印象が根強い。そんな表舞台とは縁のなさそうな組織が、意外な仕事をしていた。11月9日、YouTubeに、公式ドラマを配信していたのである。主演は「あまちゃん」でブレイクした女優ののん、さらに筧利夫も出演と、一見、興味をそそられるが、公開から2週間が過ぎても再生回数が伸び悩んでいる――。

筧利夫も登場

 警察が作成する動画と言えば、運転免許の更新時に見せられる交通安全啓発動画を思い浮かべる向きも多いかもしれないが、今回の動画を企画したのは公安部。果たしてどんな内容なのか。

 社会部記者が言う。

「『PRIDE×ORDER』と題されたそのドラマのテーマは、日本の技術流出という問題。といっても大げさな話ではなく、舞台は日本のシステムを開発する中小企業で、のんはそこの社員という設定です。そして、筧利夫は、公安部所属の警察官。ある日、のんが勤める企業を訪問し、会社の技術が海外に盗まれる危険があるので、注意するよう伝えます。ところが、会社の幹部は意識が低く、セキュリティは甘々で、あげく幹部社員は怪しげな外国人に接待攻勢を受けてしまう。あわや技術流出寸前のところで筧利夫が現れ、難を逃れます。運転免許センターで見せられる動画よりは、失礼ながらよくできていると思いました」

還元を

 ところが、肝心の再生回数が芳しくないという。

「公開から1日たった現在で、前編が5.2万、中編が2.8万、後編が2.3万再生止まり。個人Youtuberが配信する動画でも、10万、20万、また、そこまで有名人ではなくても、100万再生はざらという世界。公安部の肝煎りで制作費に1800万円もかけていたのに、です……」

 この事態には、他部署の警察関係者も憤りを隠せない。

「こんなものにお金をかけるなら、もっと我々に還元してくれと思います。多額の制作費をかけて作ったんなら、もっと多くの人に見てもらえるように工夫すべきでしょう」

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