永作博美も在籍した伝説のアイドル「ribbon」 元メンバー「松野有里巳さん」が語る“結成・解散と現在”
NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」でヒロインの母親役を好演している永作博美(52)。あのribbonの“ひろちゃん”も母親役か……と感慨深い視聴者もいるだろう。ribbonは「アイドル冬の時代」と言われた80年代末に人気を博した数少ないアイドルだった。元メンバーの松野有里巳さん(49)に当時と今を聞いた。
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【写真】ribbon時代と、キレっキレのダンスでレッスンをする松野有里巳
――朝ドラはご覧になっていますか?
松野:見ることができていないのですが、もちろん、ひろちゃん(永作)の活躍は知っています。嬉しいことです。
――同じグループだった元メンバーの活躍、どう思いますか?
松野:ribbonがデビューしたのは1989年12月6日です。それで30周年になる頃、ひろちゃん、佐藤愛子ちゃん(49)と、「3人で会いたいね」とLINEで連絡を取り合ったていたんです。メンバー3人のLINEグループがあるんです。それがちょうど2019年のコロナ禍直前でした。12月末頃からコロナ禍になって、結局流れてしまいましたけど、ひろちゃんはすっかり女優になって、ついに朝ドラに出演しました。自分のことのように嬉しいです。
――ribbonは、平日夕方のバラエティ番組「パラダイスGoGo!!」(フジテレビ)に出演していた乙女塾の中から選抜されたアイドルグループだった。そもそも乙女塾に入るきっかけは?
3000人のオーディション
松野:私はダンスが好きで、高校1年の時にダンス教室を探していたんです。ちょうど2年生になった頃、フジテレビが“タレント育成講座”を開講すると宣伝していたんです。プロの方が3カ月、ダンスと歌を無料でレッスンしてくれるというので申し込んだんです。書類選考が通ると、まだ河田町(東京・新宿区)にあった頃のフジテレビに集合というので行ってみると、3000人くらいの人だかりができていてビックリしました。
――「パラダイスGoGo!!」のオーディションではなかった?
松野:そうなんです。ダンスを習いたかっただけなんですけど、フジテレビの人が出てきて「今から9次審査までオーディションを行います」と言うんです。そして「50人を選び、そのうちの10人に新番組に出演してもらうことになります。学校の許可が取れないような方はお帰りください」と。
――ずいぶん乱暴な話である。
松野:エッ!と思いましたが、私は公立高校でしたから、その点は大丈夫だろうと残りました。結局、最終審査が終わったのは夜の11時半くらいでしたね。
――その日のうちに9次審査?
松野:そうです。私は50人に残り、そこから翌週だったかな?テレビに出るメンバーに選ばれたんです。アッという間でした。
――乙女塾1期生の誕生だ。その中に永作もいた。
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