正しい者が最後には報われるべき――初の武家法典「御成敗式目」を制定した北条泰時が見せた「大岡裁き」

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 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、俳優坂口健太郎さんが演じる北条泰時が人気を博している。父・義時の跡を継いで鎌倉幕府の第3代執権に就任し、日本史上屈指の名宰相と評価されてきた人物だ。

 泰時の事跡として日本史の教科書に必ず掲載されているのが、史上初の武家法典「御成敗式目(ごせいばいしきもく)」の制定である。公平・公正な裁判基準を細かく定めたものだが、そのような法典を作った泰時がガチガチの堅物だったかといえばそうではなく、とても人情味がある人物だったという。...

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