村田兆治さん宅の焼け焦げたバーベルが物語るもの “事件”の後はひとり家にこもりがちに
11月11日の未明、東京・世田谷区成城の一軒家から火の手が上がった。火元となったのは元プロ野球選手の村田兆治さんが一人暮しをしていた自宅である。
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村田さんは消防隊員が駆け付けた時にはすでに心肺停止の状態で、病院に搬送後、死亡が確認された。死因は一酸化炭素中毒。72歳だった。
現役時代の村田さんは、“マサカリ投法”とよばれる独特のフォームで知られ、140キロを超す剛速球と、鋭く落ちるフォークボールを駆使し、プロ通算215勝を挙げた大投手だった。...