札幌五輪招致に苦言を呈したスケート・小平奈緒の本音とは アスリートの活躍を「利用されたくない」

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元選手も「招致自体を見つめ直す時期」

 30年冬季五輪の候補地としては、カナダ撤退でアメリカのソルトレークシティか札幌に絞られる格好となったが、28年の夏にはロサンゼルス五輪が開かれる。同一国での夏と冬の連続開催は慣例的に難しいと聞けば、札幌に決まる可能性は高いが課題は山積している。

 先の記者によれば、

「当のスケート連盟は、会場予定地が狭かったり、航空機の騒音問題があって変更を求めるなど、秋元克広・札幌市長の手腕にも疑問符がついています。アスリートの側に立つべき橋本氏の調整不足を問う人もいて、そうした声も小平の耳に入っていると思います」

 五輪入賞を果たした元フィギュアスケート選手の渡部絵美氏も、

「思い切ったことを小平さんは口にしましたが、その心情は理解できます。選手は五輪のため切磋琢磨しているのに、東京五輪のように大会関係者が利権をむさぼり、経費もどんぶり勘定のように使われる。そのツケを私たちの子や孫の世代に背負わせていいのか。個人的に日本で五輪を再びやってほしいとは思いますが、招致自体を見つめ直す時期にきているのかもしれません」

週刊新潮 2022年11月17日号掲載

ワイド特集「人間、この不都合な生きもの」より

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