東京駅ホーム番号の「欠番」を答えられますか? JR東海vs.JR東日本の構図を探る
駅員も困る?
JR東日本の東京駅のホームに付けられた番号はとてもややこしい。1番線から4番線までが地上1カ所と地下2カ所とに合わせて3カ所あるかと思えば、地上の番号は1番線から10番線まで進んだ後、20番線へと飛ばされて23番線までとなっているからだ。その理由についてはマニアの間でも取り沙汰されきてさまざまな噂があるが、果たして真相は。
鉄道ジャーナリストの梅原淳氏がナゾ解きをする。
東京駅には地上、地下にホームがあり、それぞれ独自に番号が振られているので、重複している数字も少なくない。
1~4番線のうち、地上では1・2番線が中央線、3番線が京浜東北線上野・大宮方面、4番線が山手線上野・池袋方面のそれぞれ列車が発着する。一方、地下2カ所は1カ所が丸ノ内口に近い総武線ホームだ。1~4番線とも横須賀・総武線快速が発着するほか、2番線は総武線方面の特急「しおさい」、3・4番線は特急「成田エクスプレス」も発着する。
もう1カ所の地下は南隣の有楽町駅にも近い位置にある京葉線ホームだ。1~4番線とも京葉線・武蔵野線の列車が発着するほか、1番線には内房線方面の「さざなみ」や外房線方面の「わかしお」の両特急列車も発着する。東京駅で1~4番線の場所を駅員に聞く際は、路線名または列車名を言わないと教えるほうも困るであろう。
1~23番線について
地上のホームについてもう少し詳しく説明しておくと、1番線は赤レンガの丸ノ内駅舎に一番近い場所にあり、以降は東に向かって2番線、3番線――と番号が増えていく。1・2番線のあるホームと3・4番線のあるホームとは二層となっていて、細かく言うと、2番線の真下が3番線だ。
3・4番線のあるホームと5・6番線のあるホームとは同じ高さに設けられた。5番線は山手線品川・渋谷方面、6番線は京浜東北線蒲田・関内方面のそれぞれ列車が発着する。7・8番線や9・10番線のある2面のホームの位置は3・4番線や5・6番線のあるホームよりもやや高い。7・8番線には上野東京ラインや東海道線の列車が、9・10番線には東海道線の列車が発着する。
10番線の東隣は番号が一気に大きくなって20番線だ。20・21番線のあるホームと22・23番線のあるホームとの2面には東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線方面の列車が忙しく出入りする。ホームの位置は9・10番線のあるホームよりさらに高い。とはいえ、1・2番線のあるホームよりは低い位置に設けられた。
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