「芸能界のドン」への配慮も? NHK「紅白歌合戦」出場者に見る最新「業界勢力図」と「卒紅白」のうねり

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 11月16日、NHKは大晦日に放送される「紅白歌合戦」の出場歌手42組を発表した。早速、賛否だけでなく困惑や疑問の声が上がるなど“議論百出”。しかし業界の事情通によれば、人選から透けて見えるのは「芸能界の栄枯盛衰」と「紅白終焉の予兆」という。

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 昨年は名前のなかった19組のうち「初出場10組」と、史上最低の視聴率を記録した前回と大幅にメンバーを入れ替え、“若返り”を図った今年の紅白。

 なにわ男子などジャニーズ勢のほか、TWICEをはじめとしたK-POPアーティスト、興行収入182億円突破のアニメ映画「ONE PIECE FILM RED」に登場するオリジナルキャラクター「ウタ(Ado)」の出場などが話題を集める。

 他方、業界人が注目するのは「特別企画」として出場する氷川きよし(45)と“28年ぶりの紅白出場”となる篠原涼子(49)という。

 民放キー局関係者の話。

「氷川さんの出場はNHK側からのオファーでした。白組でも紅組でもない特別枠として“ジェンダーフリー”に目配りしたNHKによる先進的な演出として放送業界でも評判になっている。一方の篠原さんの出場には“なぜ?”の声が多く上がっていますが、業界内では所属事務所の“ご威光”の影響が囁かれている。篠原さんは芸能プロダクションの業界団体である日本音楽事業者協会(音事協)会長の瀧藤雅朝氏が社長を務める事務所に所属し、テレビ局に睨みを利かす“業界のドン”に配慮した人選と話す関係者もいます」

 NHKの思惑や真意は措くとしても、篠原の出場が多くの人にとって“サプライズ”だったのは確かだ。

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