前田大然の母が明かす「サッカー部除籍事件」、母が結婚指輪を売って育てた浅野拓磨 「森保ジャパン」メンバーの濃すぎるファミリーヒストリー

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 いよいよ幕を開ける、4年に1度のW杯。カタールへと向かう日本代表26名も晴れて決定したが、そのメンバーを見れば、エリート選手も、挫折を乗り越えた者も……宿命の地へ乗り込む「森保ジャパン」。その戦士と家族の、秘められた歴史をお届けする。

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 初のベスト8入りを目指し、中東の地へと臨む日本代表。11月1日には森保一監督(54)によって26人のメンバーが発表された。

「今回の選考の特徴は若返りが図られたことですね」

 と感想を述べるのは、元サッカーダイジェスト編集長で、サッカージャーナリストの六川亨氏である。

「とりわけ、攻撃陣についてはその傾向が顕著です。これまでの日本代表は、本田圭佑や香川真司といった北京五輪に出場した選手が主力でしたが、ようやく世代交代が進み、初出場の選手が増えた。次のW杯をも見据えた選考ともいえますね」

 日本代表のユニホームに身を包み、W杯のピッチに立つ――すべてのサッカー少年の憧れであろう。この決戦に招集された26名は皆サクセスストーリーの主人公といえるが、その経歴をたどると、道のりは一様でない。幼少期からのエリートもいれば、絶望から這い上がった苦労人も……。

取材の際に大あくび

「エリートといえば、やはり久保建英ですよね」

 と言うのは、さるスポーツ紙のサッカー担当デスクである。

 久保は現在、スペインリーグのレアル・ソシエダードに所属するMFだ。2歳の時にサッカーを始めると、9歳で世界的強豪・FCバルセロナの下部組織のテストに合格する。スペインで4年間を過ごした後、帰国し、FC東京で史上最年少のJリーガーとしてデビュー。3年前にはこれまた世界的強豪のレアル・マドリードへの移籍を果たし、その後、現チームに至る。日本代表にも17歳でメンバー入りし、21歳でのW杯選出は今代表の中で最年少である。

「それでも、態度は既に大物ですよ」

 とデスク氏が笑う。

「記者への対応が堂に入っていて、例えば“フィジカルが弱い”と書かれると“そんなことはない。ちゃんと見てくれ”と反論する。“後半疲れていたんじゃないですかね”と指摘されても“そう思うならそうじゃないですか”といった具合で。昨年だったかな、Zoom取材の際に、喉ちんこが見えるくらいの大あくびをしながら画面に入ってきて驚きました」

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