納骨堂の役員が行方不明で遺骨千体が“置き去り”に 競売で落札した不動産会社に納骨堂の運営はできず
引き継ぐ宗教法人は現れるのか
一方ビルを落札した不動産会社も、11月7日、会見を開き、宗教法人ではなく民間企業であることから納骨堂の運営は難しいと明らかにしている。
「過去に宗教法人の経営破綻によって納骨堂が閉鎖の危機に陥った例は福井県や宮城県などでありました。しかし、いずれも別の宗教法人が引き継いで存続している。今回は納骨堂の立地が札幌の中心から遠いことなどもあって、手を挙げる宗教法人がいるかどうか分かりません」(前出の小川氏)
便利に見える「お墓のマンション」も、ひとたびトラブルとなれば遺骨ごとさまようことになる。ご先祖様もおちおち永眠できない時代なのだ。