明日発売「ポケモン新作ゲーム」は「あつ森」「スプラ3」を超えるのか 専門家は「4000万本ヒットもありうる」と予想

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オープンワールドで可能になること

「アメリカでは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日に大規模なセールが行われる慣習があり、それを『ブラックフライデー』と呼んでいます。 クリスマス商戦よりもブラックフライデーのほうが規模が大きいようで、これに合わせて発売日が11月の半ばになっていると思われます」

 前作「ソード・シールド」の販売実績は国内約560万本、国外では約1900万本。日本生まれのポケモンだが、世界市場に比べれば国内市場は小さなマーケットなのである。

 では、世界のファンが心待ちにしている本作の魅力について聞いていこう。シリーズで初めて導入されたという「オープンワールド」が最大の魅力というが、何が可能になる?

「ポケモンシリーズは、プレイヤーが主人公になってポケモンが棲息する世界を冒険するRPGですが、これまではストーリーに沿ったかたちでしかフィールド上を探索できませんでした。オープンワールドではそうした制約が取り払われ、プレイヤーはゲームを始めた瞬間から世界を自由に旅することができるようになります」

 しかも、オンライン上でつながる友人と一緒に回れるという。「初代『ポケモン』ではゲームボーイのケーブルをつないで、プレイヤー同士でモンスターを交換していました」というから、便利になったものだ。

0時から始まる「お祭り」

 最近のゲームを語るには、YouTuberの存在も欠かせないという。

「今はYouTuberのゲーム実況を見るというのもゲームの楽しみ方のひとつです。今回の新作には芸能人や人気配信者も飛びつくと思われ、ゲーム実況の盛り上がりも売上の鍵を握っているのです」

 昔は注目ゲームソフトの発売というと「ドラクエ」だった。都内の家電量販店には徹夜組が出現。発売当日は長蛇の列が風物詩として伝えられたものだが、当然、今はそんな光景は見られない。今やオンラインでダウンロードできてしまう時代だ。

「任天堂が11月9日に発表した決算説明会の資料によると、2022年3月期に販売した全ソフトウェアの38.5%がダウンロード版でした。『ポケモン』の最新作に関しては、子どもへのクリスマスプレゼント需要もあると思うので、もう少しパッケージ版比率が高いかもしれません」

 ただ、オンライン販売ならではの「お祭り感」もあるという。

「事前にダウンロードしておくことはできるので、発売日の0時になった瞬間にゲームをスタートするのです。YouTuberも参加してお祭り感を盛り上げてくれます」

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