警視庁マークの中国美女に溺れる松下新平議員、家庭崩壊の危機 義母は「娘は再三再四、注意していた」

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謀略機関そのもの

 事態の顛末はこうだ。

 2022年4月、福州市公安局が「海外110番」から転送された相談を受理した。モザンビークでスーパーを営む中国人が、同胞の従業員に大量の現金を奪われたという通報だった。 

 捜査の末、中国に逃げ帰っていたスタッフを5月に横領容疑で逮捕。さらに共犯者がモザンビークに潜伏していることを突き止めると、中国国内の親族に連絡するなどして本人の出頭を促し、彼(容疑者)を帰国の途に就かせた――。

 かつて警視庁で北京語通訳捜査官を務めた坂東忠信氏が言うには、

「要するに、親族を使って本人と連絡をとらせ“当局は実家を把握済みなんだ”と伝えることで脅しをかけ、逃亡を断念させるわけです。あるいは『海外警察』の要員が容疑者に直接コンタクトして“故郷にいる家族の安否の件”を持ち出してやんわり脅迫し、帰国を促したりもしているとのことです」

 これが国家権力の名の下に行われていることを思えば、海外警察とはすなわち謀略機関そのものと捉えるべきだろう。

 他国の主権を侵害して暗躍する機関は、ここ日本にもあった。5大陸21カ国のうちに、どうやらわが国も含まれていたようである。

 警察庁関係者が明かす。

「中国の公安局が中国国内向けに公開した拠点リストがあります。そこには日本の住所も記されています。東京都千代田区、JR秋葉原駅にほど近い場所です」

表向きは貿易商だが…

 現地に赴くと、そこは5階建てのビルになっている。表向きの看板はビジネスホテルだが、実際に稼働しているのは6部屋のみ。ホテルが本業とは到底思えない。

「その住所を調べると、ある団体が登記されていることがわかりました」(同)

 団体の名は「一般社団法人日本福州十邑(じゅうおう)社団聯合総会」(以下、福州十邑聯合)。ご立派にもホームページを開設し、そこでは自らを福州一帯の“県人会”だと位置付けている(注・本誌(「週刊新潮」)の取材過程でHPは突如として削除された)。

「中国の公安局が日本における『海外110番』の連絡先として指定した電話番号は、この福州十邑聯合の役員が名を連ねる別の団体の連絡先と同一です。そこで浮かび上がってくるのは、公安局が福州十邑聯合を隠れみのに『海外警察』の活動を行っているであろうことです」(同)

 福州十邑聯合の常務理事に「呉麗香(仮名)」という名前が見える。40代の中国人女性である。

 この呉氏こそがキーパーソンだ。表向きは日本でナマコの貿易商を生業にしている。だが実は彼女、日本の政権与党の参院議員と“不離一体”の関係にあるとして、警視庁にマークされてきたという。

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