「スシロー」運営会社の純利益が激減 水留浩一社長がハマった“落とし穴”とは

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230億円も増えた一般管理費

「水留社長は、急回復、急成長といった攻めの経営は得意ですが、売上が落ち込んだ時に行う守りの経営に弱いようですね。業績が下降した場合、人件費や家賃、交際費などの一般管理費を減らすか、仕入れを減らさなければいけません」

 スシローの先日発表された決算報告書を見ると、仕入れは前年と変わっていなかった。

「ところが一般管理費が昨年の1150億円から今年は1380億円と230億円も増えているのです。業績がマイナストレンドの時に、一般管理費を230億円も増やすなんて普通は考えられません。これでは放漫経営と言われても仕方がありませんね」

 スシローの店舗は直営だが、年々店舗数を増やし、昨年7月に国内ですしチェーントップとなる600店に到達した。今年もさらに増加しており、9月末で644店になっている。人件費は嵩む一方である。攻めの経営は続きそうだ。

「3度起こした騒動は、時間とともに忘れられるでしょう。スシローの店に行けばわかりますが、夕食の時間帯はすごく混みます。特に週末の夕方は行列ができて1時間待ちも珍しくありません。そこで空いた午後は値引きをしてお客を入れるようにすれば、売上はかなり伸びますよ。今後、業績回復の余地は十分あると思います」

デイリー新潮編集部

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