戦力外の大物選手で生き残るのは…130勝「金子千尋」はロッテが関心との声も
移籍先の決まらないベテラン選手
プロ野球は、FA権を行使する選手も出揃い、ストーブリーグが本格化してきた。ここへ来て大きなニュースが飛び込んできた。11月10日に配信された巨人の公式アカウントによるインスタライブで、原辰徳監督が「かなりのベテランの野球経験を持っていて、ジャイアンツにはとても必要な戦力として、新たな選手を近いうちに発表しようというふうに計画してます」と発言。直後にソフトバンクを自由契約となった松田宣浩との契約合意が発表された。11月2日には丸佳浩の人的補償で広島に移籍していた長野久義の5年ぶりのチーム復帰(無償トレード)も発表されており、相次ぐベテラン選手の補強となった。【西尾典文/野球ライター】
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松田は来季もプレーする場を得ることになりそうだが、他にも所属球団を自由契約となり、移籍先の決まっていないベテラン選手は少なくない。
投手では山口俊、井納翔一(ともに前巨人)、金子千尋(前日本ハム)、増井浩俊(前オリックス)、野手では平田良介(前中日)、倉本寿彦(前DeNA)、安部友裕(前広島)などが、他球団からのオファーを待っている状況だ。
今年の成績を見ると、どの選手も楽観視はできない状況だが、そんな中で評価が高いと見られているのは、通算130勝を誇る金子だという。
二軍ではチームトップの勝ち星
「球団はコーチ就任を打診しましたが、本人の強い要望もあって退団となりました。力は落ちていますが、二軍では1年を通じて投げ続けており、まだ投げたいという気持ちが強いようです。今後の『現役ドラフト』などの兼ね合いでまだどうなるかは分かりませんが、ロッテが関心を持っているというようです。ロッテは全体的に若い投手が多く、故障している選手や故障明けの選手も多いため、その穴を埋められる存在が必要という事情があります。二軍また若い選手に対してのコーチ役としても期待できますよね。そういう点から金子に“白羽の矢”が立ったようです」(パ・リーグ球団関係者)
今年一軍ではわずか3試合の登板に終わった金子だが、二軍ではチームトップとなる7勝をマークして防御率も2.49と、力のあるところを見せている。全盛期のような活躍は難しくても、シーズン中に度々訪れるローテーションの谷間を埋める存在であれば、まだ戦力となる可能性は十分にありそうだ。
その他の選手では、井納と安部が8日に行われた12球団合同トライアウトに参加してアピールしたが、現時点(11月11日14時時点)では有力な獲得情報は入っていない。12月9日には初の開催となる「現役ドラフト」が控えているだけに、例年以上に自由契約となった選手の移籍は簡単ではないようだ。
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