レッツゴーよしまさ 「ドリフものまね」で衝撃 志村さんが蘇った?

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求められる頭の回転の速さ

 近年では、JPの松本人志ものまねが注目されたことがあった。1月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ)では、新型コロナの濃厚接触者となったため出演できなかった松本の代役として、JPがオープニングに登場。東野幸治のものまねをする原口あきまさと共に、番組のオープニングトークを完全再現してみせた。

 素の状態のものまねをするというのは、際立った特徴がない分だけ難しいものがある。さらに、その芸でバラエティ番組に出たときには、話を振られて即座にその人が言いそうなことを返す頭の回転の速さも求められる。しかし、高度な技であるからこそ、身につけたときには大きな武器になる。

 10月19日にはドリフのメンバーである仲本工事氏 が亡くなった。前述の「2億4千万のものまねメドレーGP」の中でも、レッツゴーよしまさは仲本の顔真似を披露しており、仲本の訃報が流れたときにこのネタについてSNSで触れている人もいた。ドリフものまねを得意とするレッツゴーよしまさは、ザ・ドリフターズという「笑いの文化遺産」を後世に残す重要な役割を果たしているのかもしれない。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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