葉梨法務大臣に続くか 燻り続ける「高木毅」国会対策委員長の更迭説

国内 政治

  • ブックマーク

味方以外と会いたくない理由は、あの過去か…

 なぜ高木氏は、そこまで頑なに野党との協議に応じないのか。

「高木氏といえば、彼の地元・福井で下着を盗んだ過去があることを、かつて『週刊新潮』に報じられたでしょう。そのことを野党から国会で追求されたこともある。だから、自分の味方の人間以外とは極力会いたくないというのがまず根底にはあるんでしょうね。もともと選挙に強く、かつ清和会というタカ派の最大派閥に長くいる高木さんは、野党のことを端から相手にせず、もっといえば馬鹿にしているんです。だから、安住さんがなんと言おうと、特に問題ないと思っているのではないでしょうか」

 とはいえ、国会運営が混乱しているのも事実。高木氏の態度には、与党からも不満の声が上がり、“さすがに交代させるべきでは”という声が上がっている。しかし、

「よっぽどのスキャンダルでも出てこない限り、会期中の更迭はあり得ないでしょうね」

 とは、別の自民党幹部。

「実は、国会対策委員長の役職はかなり権限が強いんです。どんな大物議員でも、国対委員長には歯向かうことはしません。というのも、例えば自民党議員が、なんらかの事情で、この日の国会を休みたい、となっても、最終的には国対委員長の許可が必要なんです。つまり議員活動の根幹部分を、国対委員長は掴んでいるというわけ。なので、その仕事っぷりに不満があろうと、内部から“更迭させろ”というムーブメントは起きにくい。逆にいえば、そこまで強い権限がある高木さんに対して、更迭を求める声が自民党内から漏れ出ているということは、よっぽどひどいということ」

 旧統一教会の問題、そして2人の閣僚の辞任。すでに崖っぷちに立たされた岸田政権だが、

「ここにさらに、高木氏による杜撰な国会運営が続けば、いよいよ政権は崖から転がり落ちることになる。とにかく、なんとか現体制でまずはこの国会を乗り切らないと、と気を揉んでいますよ」

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。