米国有権者の4割超が「連邦政府は秘密結社に操られている」と考えるのはなぜか
11月8日、米国の中間選挙が行われた。現在、連邦議会の上下院ともに民主党が多数を占めているが、下院は野党・共和党が4年ぶりに多数派を奪還する公算が高い。上院では激戦となっており、最終結果が確定するのは12月を待たなければならない。
今回の中間選挙がかつてないほど世間の耳目を集めたのは、世界最初の代議制民主主義国を自負する米国で選挙制度に対する信頼が大きく揺らいでいるからだ。
2020年の大統領選挙の結果を認めない「選挙否定派」の立候補者が300人近くに上っており、自らの正統性を否定された形のバイデン大統領は「民主主義の危機だ」と猛反発していた。...