マヂラブ村上の結婚相手は“11年間の推し” 妻いくらさんとのなれ初めを明かす
「電車の吊り革につかまりたくない」と揺れる電車内を転げ回るコントを披露する相方・野田クリスタルさんと、「揺れすぎだよ」「そこで弁当食べね~よ」などと状況を説明しつつ、つっこむ村上さん(38)。マヂカルラブリーは、独特の芸風で「M-1グランプリ2020」の王者に輝いた。大笑いしたことが記憶に新しいが、以来、バラエティー番組などから引っ張りだこだ。
「愛知県にいた中学生の時、NHKの『爆笑オンエアバトル』という番組を見て、“お笑い、好きだなー”と思ったのがきっかけです」
と村上さん。大学時代にお笑いサークルに入るが、プロを目指そうとは思わず「教育実習に行って、教員に向いていないと分かった」「就職活動も失敗した」ため、モラトリアム的にお笑いの世界に居残ったそう。吉本興業に入った2007年、野田クリスタルさんとコンビを組んでライブに出始め、スタッフにお笑い芸人が多いバーで働く日々となる。
「今思えば、まさかです」
09年、360人の美女が順に手書きボードで時刻を知らせるウェブサイト「美人時計」があった。仲間うちで「あの子がいい」「この子がかわいい」と喧しい中、村上さんの推しが「20時6分の子」=「いとくとら(いくら)」さん。一過性の推しではなく、画像を保存し続けるほど好きになった。そのいくらさんと、なんと11年後にリアルに出会い、13年後の今年7月7日、結婚したのだ。
いくらさん(33)が言う。
「高円寺のお店で妹や友達と飲んでいたら、私も知り合いだったトレンディエンジェルのたかしさんと一緒に偶然入ってきた彼に『美人時計のいくらちゃんでしょ』と話しかけられて」
いくらさんは、ニコニコ動画で活躍するダンサーだ。山口県宇部市で育った小学生の時、習い事の一つとしてダンスを始め、中学時代はバレエにも興じる。ニコニコ動画にダンスをアップするようになったのは、母親の仕事の都合でマレーシアに移住した18歳の時。アニメの振り付けを応用し、いわく「自由な発想」で機敏に踊る。瞬く間にランキングが上がる。「本格的にやりたくなって」単身帰国し、関東へ。原宿でワンマンライブを開催したり、アイドルグループ「DANCEROID」のリーダーを務めたり。コアなファンを持つ存在だ。
「初めて会った日は、私もうベロベロに酔っていたので、背の高い人だなと思ったことくらいしか覚えてないんです」(いくらさん)
「その何日か後、僕がたまたま一人で高円寺の立ち飲み屋に入ったら、彼女がその店でバイトしていて、再会できました」(村上さん)
縁は異なもの味なもの。
二人とも高円寺を根城としていると分かる。その日、連絡先を交換したばかりか、村上さんはいくらさんに直球を投げかけた。「結婚を視野に入れて、僕と付き合ってください」と。
何をそんなに性急に、と驚いたいくらさんは、やんわりと「まず“飲み友”に」と返事し、時折一緒に飲む仲になった。付き合いに発展したのは、村上さんがM-1グランプリ王者となった後、忙しすぎて会う時間が取れなくなってから。
「ある時、彼女が駅にあった『黒霧島をソーダ割で飲みましょう』という意味の広告看板の写真を送ってきてくれて。それ、僕のいつもの飲み方なんです。僕のことを思ってくれていると確信。仕事の合間の一瞬の隙にも『高円寺で飲もう』と連絡するようになって……」(村上さん)
かくして村上さんの思いは成就。結婚・同居後は、家飲みもたっぷりできますね?と言うと、「もちろん」「黒霧島の一升瓶1本を毎日二人で軽く空けちゃってます」とお二人。
なんとお強い! 酒豪夫婦の誕生だ。