梨泰院雑踏事故で「尹政権は退陣せよ」と怒る韓国人に違和感 3つの原因を専門家が指摘
北朝鮮の存在感
「新聞もテレビも梨泰院の事故を連日、大きく取り上げています。被害者の方々を悼むために注視するなら何も問題がありませんが、一部の日本人は、事故から『潜在的な優越感』を満足させている可能性は否定できません。『日本人は優秀だから、あんな事故は起きない』という『蔑視感情』です。韓国人の不幸を喜ぶ心理。韓国人にも、日本人の不幸を喜ぶ心理が存在します。互いに不幸な潜在意識です」(同・重村氏)
日本人が「資本・民主主義」vs「社会・共産主義」の間で揺れ動かないのは、優れた民族だからではない。
日本の左翼にとっては、ソ連崩壊によって“55年体制下における革新陣営”が消滅したことが大きい。だが朝鮮半島の場合は、今も北朝鮮が存続している。
「韓国が真の民主主義国家として成熟できるかという問題と北朝鮮の未来は、密接に結びついています。例えば、北朝鮮で反政府運動が激化し、金一族が退陣するようなことが起きれば、韓国社会も変わるかもしれません。しかし、北朝鮮が今の政治システムで存続していくのなら、韓国人のアイデンティティも引き裂かれたままでしょう。大事故やスキャンダルが発生するたびに、韓国社会では激しい政権批判の声が上がるのは変わらないわけです」(同・重村氏)
註:韓国・梨泰院の雑踏事故、犠牲者の3分の2が女性 体格差が影響か(朝日新聞デジタル:11月2日)
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