「silent」はZ世代対応“スマホドラマ” 部屋に独りで籠もって泣ける“意外な工夫”とは
Z世代に向けた工夫
「10月最終週(24~30日)の民放連ドラの視聴率を見ると、トップは『相棒』(テレビ朝日)の14・2%、2位が木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』(同前)の11・1%、3位が日曜劇場『アトムの童』(TBS)の9・1%、4位が月9『PICU 小児集中治療室』(フジ)の9・2%、そして5位が『科捜研の女』(テレ朝)の8・9%と、テレ朝の“新BIG3”の強さがよく分かります。もっとも、新BIG3は高齢視聴者層が多いことでも知られています。そこに食い込んでいるのが、伝統の日曜劇場と月9で、こちらも長年ドラマを見続けてきたファンが多い。これらと比べると『silent』の視聴率は明らかに低いものの、Z世代を中心とした若者層に支持されています」
視聴者層が若いから、配信の再生数が多いということか。
「結論を言ってしまえばそういうことになります。しかし、『silent』は古き良き時代のドラマを継承しつつ、確実に若者に見てもらうべく色々と工夫が凝らされているのです」
どういうことか。
「まず、『silent』はお茶の間の大画面テレビではなく、スマホでの視聴に適した作りになっています。ヒロインの川口はじめ、目黒蓮(25)、鈴鹿央士(22)のアップ、もしくは2ショットが多いため、小さな画面でも見やすくなっています。また自然光で撮影されたシーンが多く、照明も太陽光に近い色なので、切ない場面でも温かみを感じさせる。若者たちは自分の部屋で独りでひっそりと見て、誰にも邪魔されず涙を流せるのです」
若者の視聴法といえば、3倍速、4倍速で再生するというが、
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