「住基ネット」不正の背後に暴力団 区役所職員とその知人がハメこまれた事件の構図とは?

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「いずれはバレる」のに

 警視庁捜査2課は11月5日、杉並区役所の職員A(32)とその知人の男B(34)を住民基本台帳法(秘密保持義務)違反容疑で逮捕した。暴力団関係者から依頼を受け、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)で取得した個人情報を漏えいしたという。実態はどういったものだったのだろうか。

 そもそも住民基本台帳とは、「市町村の住民について、その氏名、生年月日、住所等を記載した個々の住民票をもって構成される、住民に関する記録を行う公簿」を指す。住基ネットは1999年の住民基本台帳法の改正によって構築された。...

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