ソニー×ホンダのEVは世界で戦える? 値段は1千万円になるとの情報も

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 ようやくというべきか、日本を代表する二大メーカーが電気自動車(EV)に本腰を入れることになった。ソニーとホンダによる合弁のEVメーカー「ソニー・ホンダモビリティ」(以下ソニー・ホンダ社)の設立発表会が開かれたのは10月13日。それによると、ソニー・ホンダ社がホンダに委託して、米オハイオ州の工場でEVを生産予定。2025年から先行受注をスタートし、実際の発売は翌26年からだ。

 経済紙の記者が言う。

「20年の1月、ソニーは米ラスベガスで開かれたデジタル見本市『CES』でセダン型のコンセプトカーを発表し、満座を驚かせました。しかし、自動車分野への進出に意欲を見せたものの単独でEVを生産する予定はない。ならば、どの自動車メーカーと組むのか、と注目されていたのです。一方で、EVで大きく遅れをとっていたホンダとしては、センサーなどの技術を持つソニーは自動運転を見据えたうえでも格好の相手。今年6月には合弁契約を締結し、今回の会社設立に至ったというわけです」

値段は1千万円前後?

 設立発表会では、EVのタイプや価格帯についても質問が飛んだが、明確な答えはなし。ソニー・ホンダ社に再度尋ねても、

「現状ではまだお答えできません」(広報担当者)

 より具体的なモデルが見られるのは、来年のCESまで待つ必要があるといわれているが、ヒントはある。

 前出の記者によると、

「ソニー・ホンダ社の設立発表会の様子を流した公式動画の14分ごろに車の一部が映ったイメージ映像がスクリーンに登場します。右側がホンダのレジェンドで、左側にSUVのような車が見える。これが、同社が売り出すEVだといわれています」

 もうひとつ、気になる価格だが、自動車評論家の国沢光宏氏が言うのだ。

「ソニー・ホンダ社が発売するEVはかなり高くなる。1千万円前後になるともいわれています。このぐらいの価格帯になるとトヨタのレクサスや日産のインフィニティと近い。EVを販売するのは北米がメインになるので、そうなると、ソニーのブランドのほうがより高級感が出せる。社名でソニーが先に来ていることからも分かるように、ソニーが主導することになるでしょう」

 さて、「日の丸連合」が作るEVは、どこまでテスラと戦えるのだろうか。

週刊新潮 2022年11月3日号掲載

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