電車内で暴行「財務省キャリア」は辞めていなかった その決断の背景にある力学とは?

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次官候補の最右翼だった

 今年5月、電車内で乗客を暴行した容疑で逮捕された財務省の小野平八郎元総括審議官(56)。事務次官も射程に収めていたスーパーエリートが一気にその座から滑り落ちたわけだが、事件から半年ほどが経った10月25日に東京区検から傷害罪で略式起訴された。これを受けて財務省は懲戒処分を発表したが、小野氏が同時に退職しなかったことが霞が関で話題となっているという。何があったのか?

 小野氏は今年5月、仕事を終えて私的な会合で飲食をした後、帰宅途中の東急田園都市線の電車内で乗客に暴行し、駅員の通報で駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。...

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