「オールブラックスに大金星逃す」は適した表現か? ラグビー日本代表の現在地を分析

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さらなる強化のために

 来年のW杯で優勝を狙えるとされるのは、アイルランド、開催国のフランス、南ア、そしてオールブラックスとされる。前回の成績を超えるにはその一角に入り込まなければならないわけだ。

「ラグビーの伝統国“ティア1”(日本はティア2とされる)の面々は、代表とは別にサブチームを編成してさらなる強化に励んでいます。そもそもラグビーにはケガがつきものですし、危険なプレーに対する厳しい判定やそれによる出場停止、脳震盪(しんとう)への万全なケアなどもあり、選手層は厚いに越したことはない」(同)

 これから日本もまたヨーロッパに渡り、W杯のプール戦で同じ組のイングランド、そしてフランスと戦う。本番まで1年を切り、これまで詰めたと思っていた差が開いてしまっては意味がない。日本のコーチ陣もまたさらなる戦力の充実を心から望んでいるだろう。協会側で、何らかの秘策が練られていることを期待したい。

デイリー新潮編集部

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