「倒れた女性の肌の色が土気色で…」 韓国ハロウィン事故現場に居合わせた日本人女性が証言
死者154人、負傷者132人。10月29日の22時15分ごろ、ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)で起きた将棋倒しは、空前の大惨事となった。むろん日本でも人が密集する機会は多く、人ごとでない。それにしても、ここまでの大事故になった原因は?
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死亡した人の内訳は男性56人、女性98人。多くが10~20代だという。そのうち26人は外国人で、少なくとも2人は日本人だった。実際、日本でも話題となって、リメーク版もヒットしたドラマ「梨泰院クラス」の舞台である梨泰院には、引きつけられる日本の若者が多かったようだ。都内に住む20代のOLも、
「28日金曜日の晩にソウルに着きました。『梨泰院クラス』の名所に行ってみたくて、それならハロウィンに、と思ったのです」
と語るのである。
「28日の晩も4人で梨泰院に行き、人の波はすごかったけど、まだおしくらまんじゅうになるほどでなかったです。事故当日の29日は、23時10分ごろに梨泰院に着きました。予定より時間が遅くなったので仮装はせず、日曜日の下見にと思ってタクシーで行きました」
予定通りだったら危なかったかもしれない。
「見ちゃいけないものを見ちゃった」
「バスが道を封鎖するように停まっていましたが、最初は状況がわからず、男性が女性を抱えたりして、酔った人が地面に倒れているだけかと思ったんです。救急車も数台いる程度で、やっと道端に倒れている人を運び出す感じでした」
その後、人の波に押されて歩くと、
「みな心肺蘇生とかしているので、酔っ払いとは違うなと。それを動画とかに撮っている人が多かったです。倒れている女性の肌の色が土気色というか、生きた人間じゃないようで、見ちゃいけないものを見ちゃったと思いながら、戻ることもできず、人の流れに乗って歩きました。救急車はすごい数になりましたが、警察が人を誘導するようなことはなかったですね。とにかく梨泰院全体がすごい人混みで、事故現場から2、3分離れたところでは、まだハロウィンで踊り狂っている人もいました。欧米系の人も多く、事故現場の間近で、熱狂は覚めやらない感じでした」
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