松田聖子の活動が本格化 映画の上映会が1万5千円は高すぎる?
愛娘・神田沙也加の死から10カ月。夏には彼女のデビュー曲をレパートリーに組み入れたツアーを敢行し、鎮魂に一区切りつけたというわけか。ファンに待ち望まれた松田聖子(60)のパフォーマンス再稼働が本格化の兆しを見せている。
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6月から全国5カ所を巡ったツアーは、初めこそ張り詰めていた会場の空気が、回を重ねるごとにくだけたものになっていったという。
最終日の9月3日、日本武道館は立ち見席まで埋まるほどの超満員だった。2時間のコンサートでは黒いドレス姿で娘の曲を熱唱して聴衆の涙を誘い、リクエスト曲の書かれたプラカードをファンに掲げさせては、
「もう還暦で見えなくて」
などと言って笑いも起こす。最後はツアー用のピンクのTシャツに着替えてアンコールもこなし、かつて沙也加と幾度も共演したステージ上でガッツポーズをしてみせた。ファンいわく、
「やりきったという感慨がひしひしと伝わりました」
それは復活ののろしだったか。東京と大阪で予定されるクリスマスディナーショーのチケットは、1枚5万1千円と例によって“プレミアム価格”ながら、10月に発売されるや即完売。昨年は沙也加の死で急遽欠場となったNHK紅白も、今年は出場が取り沙汰される。
ようやくスターアイドル街道に舞い戻りつつある印象だが、その勢いは他の分野にまで及んでいる。
上映会1万4800円
「年の瀬のディナーショーを楽しみにするファンにとって、この時期のさらなる出費は痛いんですけど」
と、先のファンが“嬉し悲し”の表情で言うのだ。
「聖子ちゃんのオンラインショップから1万1千円の〈ハッピーハロウィンBOX〉が発売されたんです。クリスマスやバレンタインのグッズは毎年出ますが、10月31日のハロウィンに絡んだものは初めて。トレーナーのようなトップスとオリジナルグッズが数点といった、お約束の品ぞろえだろうと思います」(同)
まだある。
「10月上旬、ファンクラブ会員向けに映画上映会の案内がありました。日どりは11月12日。聖子ちゃんのトークショーが付いていて、高い席で1万4800円、安くて8800円します」
昨年の東京国際映画祭で上映された「フォークロア2:あの風が吹いた日」は、聖子の“監督デビュー作”として話題になった。これが全世界配信となるのを機に、まずはファンにお披露目しようというのが上映会の趣旨らしい。
プロとしての割り切り
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が言う。
「自らの名を冠したショップ『フローレス・セイコ』を26歳のときに開いた聖子さんは、芸能界でこの手のビジネスをいち早く手がけた方でした。折り紙つきのその商才は自己プロデュース力の賜物で、ずっとついてきてくれるファンに“松田聖子を楽しんでほしい”という意識が徹底している。同年代のアイドルと比べてもそれは明らかで、歌唱力もルックスもまったく衰え知らず。その努力は並大抵ではないはずです。娘に先立たれた母の胸には外からうかがい知れぬ思いもあるのでしょうが、すべてプロとしての割り切りで乗り越えているように映りますね」