「ドクターX」ファンも大満足 新BIG3と言われ始めた「ザ・トラベルナース」の楽しみ方
10月20日にスタートした木曜ドラマ「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日)の初回視聴率が11・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と、これまで放送された今期の新作ドラマ(シリーズものは除く)で暫定1位となった。業界からは、「ドクターX~外科医・大門未知子~」の穴を埋める“テレ朝BIG3”になり得る、との声が上がっている。
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例年、テレ朝の10月期のドラマといえば、「相棒」「科捜研の女」、そして「ドクターX」の“BIG3”が放送されていた。ところが今期の番宣は、初代相棒・亀山薫(寺脇康文)が帰ってくる「相棒 Season21」と、木曜20時から火曜21時に引っ越した「科捜研の女 2022」ばかりだった。「ドクターX」の米倉涼子はブロードウェーミュージカルに専念するそうなので(ただし、9月28日に病気による降板が発表)、もう“BIG3”の揃い踏みはないものと思われた。
その穴を埋めるのが、フリーランスの看護師を描く「ザ・トラベルナース」だ。
主演の岡田将生(33)が演じるのは、医師の指示なしで一定の医療行為が行えるナース・プラクティショナー(NP)の資格を米国で取得した看護師・那須田歩。勤務していた米国の病院から日本に呼び戻され、「天乃総合メディカルセンター」で働き始める。
この天乃総合メディカルセンターの院長(松平健)というのが、重篤な患者よりVIP患者を優先する金儲け至上主義者であることが番組冒頭で分かる。
これだけで、「ドクターX」の院長・西田敏行が松平に置き換わったのか、と思った視聴者は少なくないだろう。しかもそこに、なんだか聞き覚えのあるようなナレーションが流れ始めた。
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